漢字検定の受験や、桐光で行う漢字コンクールは晶子先生が書いてくれた通り、これからの勉強に対する姿勢の面でもとても大切です。


ただ私はそれ以上に、知らない漢字、知らない言葉に触れる大事な機会だと捉えています。



国語の力の根本にあるのは語彙力です。たくさんの言葉を知ることは文章を読んだときに情景がより正確に浮かびあがります。


そしてこの力は他教科においても入試問題を解くときに必要になっていきます。


去年、一昨年と中3生の漢検指導を通して痛感した事実ですが、漢検3級レベルをすぐに合格レベルに達する生徒はその後の点数が大きく伸びる傾向にあります。

逆もまた然りで漢検合格レベルになかなか達することができない生徒は、努力の量と成績の上がり方が比例しにくい傾向にあります。



単純な漢字の暗記だけではないのも、漢字検定の勉強をする最大の魅力です。



類義語、対義語、同音異義語などは漢字の丸暗記だけではなく意味も知って初めて正解できるものになります。



漢字コンクールの勉強会などでは、そういう言葉の意味も教えながら指導していきます。



正直に書きますが、漢字検定を合格していても受験の合否に影響する可能性は低いと思います。


ただ、それ以上に基礎学力の向上という面において相当価値があると私は考えています。